看護師が持っておくべき看護観

看護観とは、どのように看護師として看護を行うかということです。看護観は、看護師それぞれで違います。また、立場やその時の状況によっても変わってくるものです。
しかし、看護師の共通認識として持っておくべき看護観は、「患者の気持ちが分かり、それに寄り添うことができる看護」「安全で安楽な看護」「その人らしさを大切にした看護」「患者やその家族も含めた看護」「患者のQOL(生活の質)を高める看護」などがあります。
「患者の気持ちが分かり寄り添える看護」は、患者といっても家族にとっては大切な人であるということを忘れずに、要求や希望を出来るだけ聴くことで、安心して治療を受けられる環境を作れるように心がけることです。
「安全で安楽な看護」とは、オペ中やオペの前後、健診などで患者に処置をする時に、できるだけリスクを減らして安全に対応できるか考えることです。

「その人らしさを大切にした看護」は、患者とコミュニケーションをとることでどんな性格なのかを把握し、患者の意思を尊重し、望む看護を実践することです。
また、「患者や家族を含めた看護」は、まず自分が家族なら患者がどんな看護をされたいのか考えます。そして、患者と家族の両方と対話をして家族背景が分かった上で看護をすることが大事です。
家族と親しくなれば、退院に向けて一体となって取り組むことができます。「患者の生活の質を高める看護」は、患者と接することでわずかな状態の変化や患者の訴えを感じとり、患者が望む生活をできるだけ送ってもらうようにするものです。
それは、患者に合った看護を臨機応変に提供することで叶えられます。

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