看護師は、就職してから新人教育を受けます。新人教育の段階に合わせて、徐々に看護業務を覚えていきます。それと同時に、さまざまな症例・患者と出会い、どんな看護を提供すればいいのか考えるようになります。
自分はまだ経験は浅いけれど、何が出来るかということを必死に考え、出来る看護を提供するようになるのです。そのような考えが、どんどん看護師としての成長につながります。
看護観というのは、看護師になって1年目や2年目に考える機会を持つことが多いです。その段階では、まだ自分一人で出来ることも少なく、看護をしていく上で力不足であると感じることも多いでしょう。
しかし、その中でも病棟で患者のケアをすることが、自分の使命だと感じる人もいます。そのため、患者の変化にいち早く気づけるような看護を常に行いたいと看護観を持つ人もいます。
反対に、自分の実力をまだまだと感じながら、だんだんと看護の面白さに気づき、もっと専門性を磨きたいと感じる看護師も出てきます。そして、専門性を磨く方法は研修等に参加したり、認定や専門看護師といった特定分野の研修を受ける方法もあります。
スキルアップをすることが、自分の看護観だととらえることもあるのです。看護観とは、その人の看護に対する姿勢であり、目標でもあります。どんなことが正解でどんなことが一番良い方法かはわかりません。
しかしながら看護観を持つということは、看護師としての基本でもあることから一度はしっかりと考えてみることが重要でしょう。