看護師になると、1年目や2年目の看護教育の中で看護観を考える機会があります。看護学生の時に思い描いた看護師と実際に働きだしてからの看護師というのは、理想と現実に大きく悩まされることもあるでしょう。
しかしながら、そのような試行錯誤の中に自分の見出す看護観というものを見つけることが出来るのです。なんとなくわかっていても、看護観というのを口に出すのは難しいです。
そのため、自分の考える看護観を見つめなおす時間を持つ機会が看護教育の中で設けられていることが多いのです。
この看護観は人によって異なります。それまでに経験した分野が異なるので、看護に関する考え方や志というのも自然と異なってくるでしょう。それでも全く問題ありません。
ただし、自分が考える看護観というものをしっかりと持っていると、もしも看護師の仕事に迷ったとき、看護師を続けることに迷いが出たときに看護観に立ち戻ることが出来るのです。
つまり看護教育の中で書かれた看護観というのは、自分の初心でもあるため、看護師になった時の自分の気持ちに戻ることが出来るのです。またその看護観をいつも覚えておけば、もしも自分の考えに迷いが出たときも立ち戻ることが出来ます。
つまり、ぶれない気持ちを持つことが出来るのです。看護観を言葉に表現するのは簡単ではありません。しかし一度看護観を決めておけば、いつでも初心を忘れず自分の看護の道を貫いていくことが出来る指針となるのです。